【「飲み食い政治」「飲みニケーション」からの脱却を!維新のガバナンスをもっと前へ】
これまで我々は、特にSNS上において、維新の創設者であり今は政治コメンテーターである橋下徹さんからのコメント・評価に対して、基本的には沈黙を貫くというスタンスを取ってきました。
しかし、それは結果的に間違っていたのだと思います。
維新が身内同士で批判しあって分裂しているように見られる、言い返さなければ維新が非を認めているように見える、という支援者の方々からのご指摘・ご心配を真摯に受け止めなければなりません。
ご心配をおかけしてきたことを、まず深くお詫び申し上げます。
これからは橋下徹さんからの指摘に対しても、反論すべきことは反論し、また対応できることはより良い方法で対応していきます。
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まず、たびたび指摘されている「国政維新は飲み食い政治・飲みニケーションばかりやっていて、改革精神を忘れている」という点について述べたいと思います。
確かに夜の会合を経費で持つことはありますが、「高いワインを身内で飲んでいる」「そればかり中心にやっている」というのは誤りです。
例えば一時期叩かれたように「高級ワイン」を身内の飲み会であけて、経費精算をすることはありません。そういう飲み会であれば自腹でやります。
また、「打ち合わせなら昼間にやれば良いだろう」との指摘もあります。もちろん昼間にできることはやりますが、役職者ともなると昼は隙間なくびっしりとアポイントで埋まることがしょっちゅうです。
そうした場合に、夜の時間を使って会食をかねて面会スケジュールを組むというのは、民間の経営者でも一般的に取りうる手段ではないでしょうか。
加えて、あくまで普段のガバナンスを補完する一つとして、夜の時間を使って所属メンバーと懇親を深め、心理的安心性を高めるという手法は、一般企業であっても否定されるものではないはずです。
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ただその上で、我々も使っている経費の原資はその多くが税金であり、より厳しいチェックの目が注がれています。また、「あいつらは飲み食い政治をやっている」という印象を持たれることそれ自体が、決して望ましいことではないでしょう。
そこで維新は今後、会合に支出する経費について民間企業並かそれ以上のルール(ガバナンス・コード)を設けます。
具体的には
・党内メンバーで会合を行う場合は1人あたり5,000円まで
・党外メンバーと会合を行い、個室などの対応が必要な場合は1人あたり15,000円まで
・例外的に超える場合は、会合実施前に合理的な理由を書いた書面を提出して保存する
・領収書には出席メンバーの名前と人数を記載して保存する
・これらの記録は、党内でしかるべき立場の人間が閲覧できるチェック体制を構築する
※数字は仮定のもの
などのルールを取り決め、早急に党内に周知徹底するとともに、外部にもその旨を発表します。
これは決して私(音喜多)が独断で言っていることではなく、代表・幹事長とも認識を共有しており、党内決裁を経て詳細な制度を速やかに設計していきます。
無尽蔵に飲み食いをすることはないのだということを、改めて党内外にしっかりと伝えるとともに、これまでの経費支出に過剰や不適切な点はなかったか自省する機会にしたいと考えています。
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何を今さら小さなことをやっているんだ、という声もあるかと思います。
しかし、橋下徹さんがたびたび指摘されてきたように、古い政治に染まったと無党派層に感じ取られてしまうことは改革政党として致命的であり、その象徴の一つが「飲み食い政治」「飲みニケーション」だったのだと思います。
維新は何より、自分たちの襟を正す・身分や待遇にはこだわらないという姿勢を打ち出して、まず大阪で信任を得てきた改革政党。
いまいちど原点に立ち返り、改革政党としての期待を取り戻すため、できることはどんなことでもやっていきます。
我々がいま考えている党内改革は、もちろんこれだけにとどまりません。総選挙まで残された時間はわずかですが、発表できるところまで進めていきます。
そして橋下徹さんを始めとする有識者からの指摘・批判については、今後も反論するべきは反論し、よりよく対応できる部分は取り入れる姿勢で向きあっていきたいと存じます。
今後ともご指導ご鞭撻を宜しくお願いいたします。